アーユルヴェーダ書籍のご案内

アーユルヴェーダ書籍のご案内

アーユルヴェーダを学ぶ上で参考になる本を紹介します。(但し、現在、入手困難なものもあります。)
アーユルヴェーダ研究会別冊 「シャーンティ・マールガ」 18巻 特集 “ アーユルヴェーダを学ぶための100冊の本”より抜粋

【お願い】各書籍は、当協会では一切販売しておりません。ご興味のある方は、各書籍出版元に直接お問合せ下さいますようお願いいたします。

アーユルヴェーダ教本

1チャラカ・サンヒター 1~3
翻訳/発行:日本アーユルヴェーダ学会
価格:各2,000円西暦前後100年頃にチャラカによって書かれた内科学の教本。インドでは、医学生がアーユルヴェーダを学ぶ際、まずはこのチャラカサンヒターから始めなければならない。
本書は、P.V.Sharma氏による英訳をベースに、アーユルヴェーダ学会の有志の方々によって和訳されたものである。
2スシュルタ・サンヒター   古典インド医学網要書 スシュルタ本集 (1979年)
訳:大地原誠玄 解題:矢野道雄
発行:臨川書店
価格:19,000円
紀元前600年頃に書かれたスシュルタ・サンヒター。
本書は、昭和初期に仏教学者の大地原誠玄氏がサンスクリット語から直接和訳したものである。昭和46年発行され、手書き原稿をそのまま掲載している。
3スシュルタ・サンヒター  スシュルタ本集  全3巻 (1994年)
著:大地原誠玄  校訂:矢野道雄
発行:たにぐち書店
価格:60,000円
同じく、大地原誠玄氏によって翻訳されたスシュルタ・サンヒターの活字版。
本書は、インド二大古典医学書の一つを原典サンスクリット語より翻訳したもので、これは日本で初めてのことである。内容は、総説篇、病理篇、身体篇、治療篇、毒物篇、補遺篇、の6篇からなる。随所に訳者注をほどこし、読者の便を図る。古代インドの百科全書的性格もあり、古代文化の貴重な資料である。第3巻は、古書活用上必須の「索引」である。
4スシュルタ・サンヒター   アーユルヴェーダ ススルタ大医典 (2005年)
翻訳:Kaviraj Kunja Lal Bhishagratna
原訳:伊東弥恵治 補訳:鈴木正夫
出版社:人間と歴史社
価格:39,900円(税込み)
英訳からの重訳坂として発行。
5The Ayurvedic formulary of India Part 1 (第2版 2003年)
Goverment of India Ministry of health and family welfare department of Indian system of medicine and homeopathy New Delhiアーユルヴェーダを学ぶ上で、お勧めの1冊。本書は、インド政府によってまとめられたもので、約400種類のアーユルヴェーダ薬の処方集である。材料、使い方、用量などの全て記載され、サンスクリット語と英語対照の病名一覧や、度量衡の表など付録も充実している。
6Handbook of domestic medicine and common Ayurvedic remedies (1979年)
Central council for Research in Indian
Medicine and Homeopathy Ministry of health and family welfare, Govt. of India. New Delhi

入門編(セルフケアのために)

7ビューティー・アーユルヴェーダLESSON (1999年)
著者:クリシュナU.K.   出版社:主婦の友社
価格:1,890円(税込み)セルフケアのための本の決定版。80項と薄めのムック本だが、写真が豊富でやり方がすぐわかる上、食品のグルダルマなども書かれていて、いつまでも使える。また、体質別の説明やすすめるものなどが書かれていて初心者に必要最低限の情報で最大の効果をもたらすことが出来る本である。
8アーユルヴェーダ健康法 (1992年)
著者:ウパディヤヤ・カリンジェ・クリシュナ  出版社:春秋社
価格:2,310円(税込み)
アーユルヴェーダの歴史にはじまり、基本理論をさらっと説いてから1日の健康法について順を追って詳しく述べている。写真はないが、セルフケアをアーユルヴェーダの基本理論とあわせて、きちんと理解したい人におすすめ。
9本当の自分を取り戻す アーユルヴェーダ (1997年)
著者:ジュディス・H・モリスン  出版社:産調出版
価格:3,465円(税込み)
ヴァサント・ラッド氏のスクールを卒業し、イギリスで活躍する著書による、1日のセルフケアに焦点をあてた入門書。価格はやや高めだが、全編カラーで写真やイラストも美しく、生理学や病理学の部分もしっかりとした内容で表にまとめわかりやすく書かれているので、初級者におすすめの1冊である。
10アーユルヴェーダ・ハンドブック (1998年)
著者:シャンタ・ゴーダガマヤ  監訳:上馬場和夫  共訳:日高陵高、西川真知子
出版社:日経BP社
価格:1,890円(税込み)
イギリスで活躍するスリランカ人のアーユルヴェーダ医師による入門書。症例などもついていてアーユルヴェーダ全体を見渡すには便利。食物の作用表はカラフルで使いやすく、インドの薬局で手に入るアーユルヴェーダの市販薬のリストもついている。
11アーユルヴェーダ美人道  (2006年)
著者:たかの友梨  出版社:情報センター出版局
価格:1,365円(税込み)
書店でレジに出すのがちょっと恥ずかしいタイトルではあるが、人気のイラストれーター安野モヨコ画の表紙と全ページ4色刷りのカラフルな中身でインパクトがあり、実践しやすい内容になっている。
12 インド伝統医学で健康に!アーユルヴェーダ入門 (2006年)
著者:上馬場和夫、西川真知子  出版社:地球丸
価格:1,500円(税込み)
若い女性向けに書かれたセルフケアのための本。イラストが豊富で目に楽しい。アーユルヴェーダだけでなくヨガやウリチル(足圧リンパマッサージ)などのテクニックもちりばめてある。

基礎編(理論を学ぶ)

13アーユルヴェーダ日常と季節の過ごし方 (1987年)
著者:V.B.アタヴァレー  訳:稲村晃江
出版社:平河出版社
価格:3,360円(税込み)
毎日の健康法を朝から順をおって解説していくスタイルになっているが、殆どの記述に古典書の引用元がきちんと書かれているので信用できる。また、巻頭の訳者による解説がアーユルヴェーダに必要な知識をうまくまとめており、初心者は必読。さらに巻末の薬物一覧は、動物から鉱物まで網羅しており、コンパクトだが使いやすい。初心者のみならず専門家も必携の、質の高い本である。
14入門アーユルヴェーダ (1990年)
著者:B.ダス 、M.ジュニア  監修:アーユルヴェーダ研究会
訳:幡井勉、上馬場和夫、高橋澄子、足立卓郎、中川和也
出版社:平河出版社
価格:2,039円(税込み)
オーソドックスなアーユルヴェーダの入門書としては最高の内容を備えている。基本概念の解説から、薬の調整法、薬草図鑑、病気の原因とその治療法までがコンパクトにまとめられている。巻末のINDEXも、日本語だけでなくサンスクリットの英訳を英語アルファベットオーダーで引くことが出来、使いやすい。アーユルヴェーダを学ぶ人なら是非持っていたい1冊。
15現代に生きるアーユルヴェーダ インド伝承医学の日常実践法 (1992年)
著者:ヴァサント・ラッド  訳:児玉和夫  監修:幡井勉
出版社:平河出版社   価格:3,262円(税込み)
アーユルヴェーダの歴史と哲学にはじまり、五大元素、ドーシャ理論、病気の過程、属性、診断法、治療法、治療薬に至るまでコンパクトに全般を網羅しており、教科書としては理想的である。
16大いなる生命学 ~アーユルヴェーダの精髄~ (1997年)
著者:青山圭秀  出版社:三五館
価格:1,680円(税込み)
ベストセラー作家でもある著者が、アーユルヴェーダの基礎理論の深いところを、誰にでもわかるような形で伝えようと工夫したのが本書。インドラ神とアートレーヤーの問答を入れたり、アーユルヴェーダに医学的な解説を加えたりして全く予備知識のないものでもインド医学の基礎が理解できるようになっている。特にサブドーシャの説明は、どの本よりも詳細である。宇宙創世から始まるサンキャ哲学の部分も丁寧に解説。
17アーユルヴェーダ入門 (1993年)
著者:クリシュナ・U.K. 出版社:東方出版
価格:2,100円(税込み)
アーユルヴェーダとは何か? という紹介から、日常生活、季節の生活法、精神衛生、体質、食事、ドーシャ理論の基礎概念など、まさに入門にふさわしい内容である。著者の講義を書き起こした形態なので、語りかけられているようで読み易い。
18寿命の科学 (2000年)
著者:稲村晃江  出版社:主婦と生活社
価格:2,100円(税込み)
日本人初のアーユルヴェーダ医師となった著者が、どのようにしてインドに飛び込み、学んでいったのか?という自伝部分も興味深いが、簡潔にまとめられたアーユルヴェーダの基礎理論の部分と、アーユルヴェーダがインドの生活の中でどのように取り込まれているのかという例をあげた後半部分が、特に面白い。アーユルヴェーダを深く学び、インドの主婦として長く生活した経験をもつ著者にしか書けない本である。

専門知識編

19女性のためのアーユルヴェーダ (1998年→新装版2003年)
著者:ウパデイヤヤ・カリンジェ・クリシュナ  出版社:春秋社
価格:1,995円(税込み)
冷え性、便秘、肩凝り、生理不順など、女性が抱えがちな健康上の問題に対して、アーユルヴェーダでは何が原因かと考え、どのように治療するのか?が詳しく書かれている。日本では入手できないアーユルヴェーダの薬剤などは使わず、ギーやスパイスなど日本で入手可能な範囲での治療法に限っているので実用的だ。しかし、冒頭のトリドーシャの説明は薄いので、アーユルヴェーダを本書で初めて知る人にはやや難しいかもしれない。ドーシャ理論がわかっている人向け。
20アーユルヴェーダ式育児学 (1994年)
著者:V.B.アタヴァレー  訳:潮田妙子、クリシュナU.K.
出版者:春秋社   価格:5,040円(税込み)
妊娠から出産、育児に至るまでの全てを網羅した素晴らしい本。実用的でもあり、理論の勉強にもなる名著。専門的なので初級者には難しいが、巻末の索引や薬物一覧も使いやすく詳しい。育児中の人はもちろん、そうでない人であってもアーユルヴェーダの子供への考えを学ぶことは意味がある。
21アーユルヴェーダの強壮学 (2000年)
著者:クリシュナ・U.K.  出版社:H&I
価格:1,890円(税込み)
40代でも50代のように見える老けた人が多い現代。食、睡眠、性生活といった日常のことからパンチャカルマのような治療法まで、アーユルヴェーダの若返り法、老けない方法が書かれている本書は福音だ。
22アーユルヴェーダで治すアトピー (2002年)
著者:ウパデイヤヤ・カリンジェ・クリシュナ、加藤幸雄
出版社:出帆新社
価格:2,100円(税込み)
アーユルヴェーダ的に言えば、アトピーは血液の汚れと消化力の弱さかが一つの原因と考えられる。どのように治したらいいのか?の智慧をアーユルヴェーダに学ぶ。
23なぜ人は病気になるのか  (1995年)
著者:上馬場和夫 出版社:出帆新社
価格:3,800円
西洋医でありながら、アーユルヴェーダを研究しつづけてきた著者ならではの本。なぜ病気になるのか?ならないためにはどうしたらいいのか?という視点で、広範なアーユルヴェーダの知識をうまく編纂しており、成分分析などの近代科学的知見も加えてわかりやすく書かれている。
24古代インド医学
著者:P.クトムビア  訳者:幡井勉、坂本守正
出版社:出版科学総合研究所  価格:6,500円
アーユルヴェーダの解剖学や外科学、発生学、眼科学などについて詳しく書いている日本語の本は少ない。スシュルタの和訳を除いてはおそらくこの本が唯一ではなかろうか? 生理学、病理学についても詳しく書かれており、上級者むけのテキストとして最適だが絶版されて久しく図書館で借りるしかない。再版が望まれる一冊である。
25アーユルヴェーダで痩せる法 (1996年)
著者:幡井勉   出版社:ごま書房
価格:816円(税込み)
体質別の太り方や対処法などが、医師である著者の手によってスッキリまとめられている。
26古代インドの科学と技術の歴史<2> (1993年)
著者:デービプラサド=チャットーパーデイヤーヤ
訳者:佐藤任  出版社:東方出版
価格:18,900円(税込み)
著者はインド哲学、倫理学、科学史に関して多くの著書を持つ。時間論や自然法則の概念など、古代インドの科学思想や技術の流れの中で、魔術から医術への変換をとげたアーユルヴェーダの成立過程について詳しく述べている。

薬理学

27アーユルヴェーダのハーブ医学 (2000年)
著者:デイビッド・フローリー、ヴァサント・ラッド
訳者:上馬場和夫   出版社:出帆新社
価格:4,200円(税込み)
アーユルヴェーダの薬理学の基礎はこの本で学べる。西洋ハーブ62種類、アーユルヴェーダに独特な薬草31種類について、グナダルマから使用法まで細かく書かれているので初心者から上級者まで役に立つ、必携の書。日本語では唯一のアーユルヴェーダのマテリア・メデイカである。
28ネパール・インドの聖なる植物 (1996年)
著者:T.C.マジュプリア   訳者:西岡直樹
出版社:八坂書房      価格:2,520円(税込み)
アシュワガンダ、マンゴー、ハス、アマラキなどのアーユルヴェーダでも馴染みの深いインドの植物140種類についてそれにまつわるストーリーを載せた本。読むと薬草を覚え易くなる。
29スパイスのサイエンス スパイスを科学で使いこなす! (1990年)
著者:武政三男   出版社:文園社
価格:1,575円(税込み)
著者は食品会社に勤めるスパイス研究のプロ。スパイスの成分や効能などを科学的に書いている他、相乗効果と抑制効果など、応用の仕方がたくさん書かれているので、薬としてのスパイスを日常に活かすヒントにあふれている。
*<Part Ⅱ>は、2002年発行。1,785円
30SPICES実用版 スパイスブック 香辛料の完全ガイド (1996年)
著者:ジル・ノーマン、長野ゆう   出版社:山と渓谷社
価格:2,100円(税込み)
基本の単体スパイス約50種類の他に、それらを組み合わせた世界各国のミックススパイスに本の半分を費やしている。ひとつひとつにストーリーがあり、ただのスパイス図鑑よりも楽しめる。写真もきれいで根、葉、乾燥、生など、使う人がわかりやすく工夫されている名著。
31 ゴマの科学 ~シリーズ食品の科学~ (1989年)
著者:並木満夫、小林貞作  出版社:朝倉書店
価格:4,725円(税込み)
アーユルヴェーダではもっとも使われるオイルはゴマ油である。なぜゴマが良いのか?食品科学の分野から学ぶには良い本。

料理と食事

32インド家庭料理入門 アーユルヴェーダで食べる朝昼夕晩 (1996年)
著者:ロイチョウドゥーリ・ジョイ ロイチョウドゥーリ・邦子
出版社:農山漁村文化協会  価格:1,740円(税込み)
カルカッタ出身のインド人男性と結婚した日本人女性のカップルが書いた料理本。インドの家庭で家族の健康願いながら作られているシンプルな料理が朝昼晩と素材別に書かれているので使い易い。また、随所に盛り込まれたミニ・エッセイでは、インドの家庭にアーユルヴェーダがどのように根付いているのかがわかって面白い。
33インドごはん―スパイスで元気 (2005年)
著者:香取薫   出版社:出帆新社
価格:1,890円(税込み)
料理のレシピというのは大体が、書いてある通りに作ってもその通りにはならない。しかし、この本は違う。書いてある通りに作れば、ちゃんとそれらしい味に仕上がる。その秘訣は6つのスパイスに限定して、日本人むけにシンプルにアレンジしてあるからだ。アーユルヴェーダ的な薬効も踏まえ、著者のインドでの経験がふんだんに折り込まれたエッセイも楽しい。
34誰も知らないインド料理―おいしい・やさしい・ヘルシー  (1997年)
著者:渡辺 玲  出版社:出帆出版
価格:1,680円(税込み)
日本のレストランで食べるインド料理は、重くて胃にもたれるが、本書で紹介されている南インドの菜食レシピはヘルシーで、アーユルヴェーダの食にも通じる。「ごちそうはバナナの葉にのって」「カレーな薬膳」など著者の他の本も面白い。   
35はじめてのインド料理  (1996年)
著者:ミラ・メータ  出版社:文化出版局
価格:1,554円(税込み)
日本で手に入る材料とスパイスだけで作れるインドの家庭料理の本。スパイスを使った家庭療法についても書かれている。
36アーユルヴェーダの食事療法  至福の体質別レシピ (2001年)
著者:マヤ・ティワリ  監訳:上馬場和夫
訳者:船越隆子、笠原知加子、西川真知子
出版社:フレグランスジャーナル社  価格:5,250円(税込み)
日常の食事に日本でとれる薬草や食材を取り入れることが大切であるということで、「ヘーゼルナッツのいなご豆のムース」はへーゼルナッツのバターを甘酒に加えてイナゴ豆パウダーと葛粉を加える。といったメニューになっている。

マッサージ

37浄化療法とアーユルヴェーダマッサージ (2000年)
著者:アヴィナーシュ・レーレ、スバーシュ・ラーナデ、アッバース・クターブ
監訳:幡井勉    訳者:牧野博子
出版社:たにぐち書店   価格:3,150円(税込み)
浄化療法パンチャカルマの方法について図説入りで細かく述べた専門書。各治療法についての研究論文の一覧もついている。乾癬、リウマチ等の症状別の適用例やマッサージのテクニック解説もあり、セラピストの教科書にできる。
38アーユルヴェーダマッサージ (1998年)
著者:ハリス・ジョハリ   訳者:東原祐輔
出版社:フレグランスジャーナル社  価格:3,150円(税込み)
アーユルヴェーダや占星術などを伝統的に実践する家庭に生まれた著者は格闘技家としてマッサージを学ぶ。全身のマッサージの他にも、治療、乳幼児のベビーマッサージ、妊婦へのマッサージ、美容のテクニックなどを豊富なイラストで解説している。
39アーユルヴェーダ マルマ療法 (2005年)
著者:Dr.デイヴィッド・フローリー、Dr.スバーシュ・ラナーデ、Dr.アヴィナーシュ・レーレ
監訳:上馬場和夫、西川真知  出版社:産調出版
価格:2,940円(税込み)
伝統的なアーユルヴェーダでは、マルマとは守るべき急所とされている。しかし、この本では鍼灸のツボのようなエネルギーポイントであるとして、マルマを操作することでチャクラやナーディー等のヨーガに出てくるポイントに影響を与えることができるとして、その方法を解説している。

美容法

40 新あたまから元気!
アーユルヴェーダ家庭療法とヘナで安心美髪
 (第2版 2003年)
著者:パティル・シーマ・長澤  出版社:出帆新社
価格:1,890円(税込み)
人気の毛染め剤へナの全てがわかる一冊。ヘアケアから、手足に模様を描くメヘンデイアートまで様々な使い方が紹介されている。また、日本で家庭を持つインド女性である著者は、日本で手に入る材料を使った簡単な手当て法や、アーユルヴェーディックなリップクリームや化粧水、美容パックなどの作り方にも言及しており、とても実践的な本。
41アーユルヴェーダビューティーケア 自然な美しさを引き出す永遠のテクニック (2000年)
著者:メラニー・ザックス  訳者:松下悦子・松下治督
出版社:フレグランスジャーナル社  価格:3,675円(税込み)
アーユルヴェーダの健康法の他に香、色、音、宝石などを使った美容法や顔や頭部への施術方法についても言及している。美容法としてサロンなどでアーユルヴェーダを取り入れる際にアイデアを得るには便利な本だが入手できない材料も多い。
42アーユルヴェーディック・アロマテラピー (1998年)
著者:高橋佳瑠奈  出版社:ブラス出版
価格:2,100円(税込み)
アロマセラピーとアーユルヴェーダのセラピストとして活躍する著者が、アーユルヴェーダとアロマセラピーを結び付けて解説した本。巻末にはアロマセラピーの代表的な精油20種類の使い方をドーシャへの影響なども含めてまとめてある。
*パートⅡは、2002年発行 1,680円(税込み)。

仏教との関わり

43 ブッダの医学 (1987年)
著者:杉田暉道  出版社:平河出版社
価格:2,100円(税込み)
仏典に見られる医療やブッダの侍医ジーバッカの治療など、初期仏教における医療についての考察から、仏教医学の変遷まで幅広く仏教と医学のかかわりについて書かれている。
44仏教医学の道を探る (2000年)
編著者:難波恒雄、小松かつ子  出版社:東方出版
価格:5,250円(税込み)
正倉院にもアーユルヴェーダの生薬が収蔵されているが、仏教医学と共に伝来したものであろう。和漢薬の研究者である著者達はチベット、モンゴル、中国などの生薬の調査を通して仏教を介してのアジア医学の交流を探る。
45密教の秘密の扉を開く アーユルヴェーダの秘鍵 (1997年)
著者:佐藤任  出版社:出帆新社
価格:3,567円(税込み)
密教書は錬金術書として隠喩や寓意で書かれており、アーユルヴェーダで真意が解けるとする著者の意欲作。
46古代インドの苦行と癒し 仏教とアーユルヴェーダの間 (1993年)
著者:ケネス・G・ジスク  訳者:梶田昭
出版社:時空出版     価格:4,894円(税込み)
呪術的な色合いの濃いヴェーダ医術から経験・合理の方法に基づいたアーユルヴェーダへ推移する間の空白期間に焦点をあて、苦行者の果たした役割に注目した新たなアプローチ。巻末にパーリ語サンスクリット語の索引付き。

インド神話と哲学

47 インド神話の謎 ビジュアルで読み解く神々の宇宙 (1998年)
出版社:学習研究社
価格:1,365円(税込み)
学研のムー謎シリーズの一冊なので、一見怪し気だが、プラジャーパティなどのヴェーダ時代の神々から、一般的なヒンドゥー神話の神々、土着の聖人からマハーバーラタやギータなどの文学の登場人物に至るまで詳細に画像つきで網羅していてわかりやすく、見て楽しい。
48ヒンドゥー教の本 (1995年)
【著者プロフィール】
立川武蔵(国立民族学博物館教授)、宮本久義(早稲田大学教授)、河野亮仙(大正大学講師・埼玉県仏教青年会会長・延命寺住職)、日野紹運(岐阜薬科大学教授)、藤巻一保(作家・宗教研究家)ほか
出版社:学習研究社  価格:1,223円(税込み)
ヒンドゥー教の神々に関する解説だけではなく、インド人の生活の中にヒンドゥー教がどのように生きているかも書かれている。写真が多くイメージの湧く本。
49インド神話入門 (1987年)
著者:長谷川明  出版社:新潮社
価格:1,575円(税込み)
ヒンドゥー教とは何か?また、代表的なヒンドゥの神々について書いた、文6割、写真4割のムック本。代表的な神々しか載っていないが手に入りやすく、薄いのでインド旅行などに持って行くには向いている。
50インド哲学へのいざない ヴェーダとウパニシャッド (2000年)
著者:前田専学  出版社:NHKブックス
価格:1,071円(税込み)
アーユルヴェーダは、アタルヴァ・ヴェーダのウパ・ヴェーダとされるが、アタルヴァ・ヴェーダが何であるのか?ヴェーダ自全体を見渡してやさしく書いた本は少ない。ラジオ講座のテキストとして書かれたこの本はその点が平易にわかる。(アタルヴァ・ヴェーダそのものは辻直四郎訳が「アタルヴァ・ヴェーダ讃歌」として岩波文庫から出ている。)
51マハーバーラタ戦記 (2002年)
編著者:マーガレット・シンプソン  訳者:菜畑めぶき
出版社:PHP研究所  価格:1,890円
大インドを意味する壮大な古典叙事詩「マハーバーラタ」。インド文化を学ぶ全ての人が一度は読むべき物語だが…いかにせん、長い。しかし、この本はイギリスの児童文学者によって編纂された口語の新訳で、ストーリーの面白さを追うだけならば充分にその要素を満たしている。この一冊で魅力を知り、もっと知りたい人にはサンスクリット語の原典から訳した上村勝彦訳の全7巻がある。
52 マハーバーラタ完訳 全9巻 (1991年~1998年)
訳者:山際素男  出版社:三一書房
価格:各5,607円~
こちらはサンスクリットではなく、M.N.Dutt (1988年)の英訳本からの重訳。悠久の時を生きてきた大作物を長い時間をかけて少しづつ読むのもいい。 現在、9巻まで出版されている。

占星術

53 インド占星術の秘法 (上巻・下巻) (上・1999年/下・2000年)
著者:M. RamaKrishna Bhat  責任編集:ミス・ペルセフォネー
出版社:テレシスネットワーク
価格:上巻/4,725円、下巻/4,778円(税込み)
インド占星術ジョーテイッシュを豊富な例で詳しく解説した書。東洋伝承医学研究所では占星術の講義のテキストとして推薦していた良書。
54入門インド占星術 (1999年)
著者:鳥部紀久子  出版社:出帆新社
価格:1,890円(税込み)
アーユルヴェーダでも、一部の疾病の治療には占星術の助けを借りることがある。光の科学、ジョーティッシュと呼ばれるインド占星術について著者のインドでのエッセイを交えて基礎が学べるようになっている。
55アガスティアの葉 (1994年)
著者:青山圭秀  出版社:三五館
価格:1,890円(税込み)
インドには古代から、占星術によって自分の運命が記録された葉が残っているという。だとすれば運命は変えられないのか?人間に自由意志はないのか?そして星の科学とは何か?ということをテーマに書かれベストセラーになった本。アーユルヴェーダについての説明は初見の人にもわかりやすい。
*2001年に幻冬舎より文庫本でも発行。価格は、680円(税込み)
56マハリシ ジョーティシュ
著者:メラニー・ザックス  訳者:松下悦子・松下治督
出版社:マハリシ総合研究所
価格:3,500円
ジョーティシュの独習書。30年間分のアヤナムシの表がのっている。

ヨーガと瞑想

57 ストレスとヨーガセラピー 神経分泌液のコントロール (1996年)
著者:K.N.ウドゥバ  監訳:幡井勉
訳者:工藤晴美、矢嶋茂裕、幡井勉
出版社:出帆新社  価格:4,587円(税込み)
バナラス・ヒンドゥー医大の付属病院で、実際にストレス性疾患の患者をヨーガ療法で治療した成果をまとめた本。研究的価値もある上、高血圧、心臓病、喘息、糖尿病などの疾病についてそれぞれ何が原因でどうしたら治るのか?も具体的に書かれている良書。
58ヨーガ医学大要 (1990年)
著者:カティル・ナラシンハ・ウドゥバ  訳者:木村慧心
出版社:たま出版  価格:3,670円(税込み)
アーユルヴェーダ インド5000年の英知というサブタイトルがついている通り、半分はアーユルヴェーダについて書かれ、後半がヨーガにあてられている。INDEXには症状別の薬草のとり方なども書かれているが、ヨーガ療法に直接役立つのは前者の方。
59よくわかるヨーガ療法 (2005年)
編者:R.ナガラートナ、ロビン・モンロー、H.R.ナゲンドラ、ヴィヴェーカーナンダーヨーガ研究財団
訳者:橋本光  監修:木村慧心
出版社:産調出版  価格:2,100円(税込み)
呼吸をゆっくりとさせ、筋肉と心の緊張をゆるめて、体の内側から治癒力を呼び覚ますヨーガは病気の治療にも使われている。この本ではヨーガ療法の基礎と、高血圧、糖尿病や喘息など、病気にあわせたプログラムを解説している。「あなたにもできるヨーガセラピー」の新装改訂版。
60あるヨギの自叙伝 (1983年)
著者:パラマハンサ・ヨガナンダ
出版社:森北出版
価格:4,410円(税込み)
アーユルヴェーダに限らず、ヨガなどインドの学問を学ぶ上で大切なのはよい師とめぐりあうことだ。この本を読むとインドにはその資質に溢れた聖人が現代においてもまだたくさんいて人々を導いているのがわかる。聖人達と巡り会うスピリチュアルな冒険談は、実話であるだけにハリー。ポッターなどのファンタジーよりもわくわくする。
61解説ヨーガストーラ (1983年)
著者:佐保田鶴治  出版社:平河出版社
価格:1,890円(税込み)
ヨーガを勉強する人ならば誰もが知っておきたいのは、パタンジャリ作と言われるヨーガストーラである。本書は、インド哲学の学者でありながら、自らもヨーガ・アシュラムを設立した日本ヨガ界の草分けである佐世保氏による丁寧な解説書。固有名詞はサンスクリットのローマ字アルファベット表記がついている。
62バガヴァッド・ギータ (1979年)
編者:スワミ・プラバヴァーナンダ、クリストファ・イシャウッド
訳者:熊澤教真  出版社:ヴェーダーンタ文庫
価格:1,545円(税込み)
日本で長くギータの翻訳本として親しまれてきたのは三浦関造訳の「至高者の歌(ギータ)」だが、文語体であるため格調は高いがよみにくくはあった。その点本書は英訳本の和訳ではあるが、口語で読み易い。
63至高者の歌・講
ギータープラワチャン
 (1996年)
著者:ヴィノバ・バーヴェ  訳者:池ノ谷由里子
出版社:よろず医療会ラダック基金(連絡は鈴木静子氏 Tel:025-273-2470)
価格:2,625円(税込み)
マハトマ・ガンジーの高弟であったヴェノバ・バーヴェは行動する聖者として知られる。豊富な譬え話しで難解なギータを優しく深く解説している本書は世界22の言語に翻訳されているが、日本語版はマラティ語の原版からの直訳で秀逸。
64科学で解くバガヴァッド・ギーター (1998年)
著者:スワミ・ヴィラジェシュワラ大師
訳者:岡太直 監修:木村慧心
出版社:たま出版 価格:3,780円(税込み)
IBMのコンピューター技術者だった著者が出家して書いたのが本書。バガヴァッド・ギーターを素材に、心の法則をコンピューター理論で説き起こしている。欲望とプリズム、解脱と地磁気など科学と信仰の接点を解説している点がユニークだ。
65バガヴァッド・ギーターの世界 ~ヒンドゥー教の救済~  (2007年)
著者:上村勝彦  出版社:筑摩学芸文庫
価格:1,050円(税込み)
現世の義務を果たしつつ、究極の境地に達する道を説くのがギーターだが、ひとりで読み説くのは難しい。この本では時代背景や、ひとつひとつの原語にこだわりながら意味を説いているわかりやすい解説本である。
66ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門 (1999年)
著者:イリアム・ハート  訳者:太田陽太郎
監修:日本ヴィパッサナー協会
出版社:春秋社  価格:2,415円(税込み)
瞑想法に関しては禅、ヨーガ、サイババ、和尚ラジニーシ、シュリシュリラビシャンカール、マハリシ、など指導者の数だけ多くの有名な方法があるが、ひとつだけ、あまり有名ではないが効果の高いものを紹介しておく。ミャンマーの仏教徒の間に受け継がれてきたヴィパッサナー瞑想法で、日本にもセンターがある。