※こちらのセミナーは終了しました。
第10回温故創新未来プロジェクト無料zoomセミナーのご案内です。
◆日時
2024/8/28(第4水曜日)19:30―20:30
◆テーマ:アートとは祈り
◆presenter
平田美智子 氏
gallery_sankaibi 代表
1977-1984年まで幼少期をリオデジャネイロで暮らす1989年上智大学哲学科卒業。その後アメリカ合衆国、フランスなどで通訳、アートコーディネートの仕事に携わる。帰国して2000年、日本橋浜町にギャラリーサンカイビ を設立。2024年8月に長野県東御市にアートと心身を整える空間「山海美庵」を設立し、日本を代表するアーティスト、篠田桃紅などを紹介する。サンカイビ(山海美)とは森羅万象、この世に存在する美しいもの、という意味です。アートとは祈りにも似た、自分の心を映しだす鏡のようなものであり、五感の先にある知覚、或いは潜在意識、超意識に至る、人智を超えた「わざ=業」のようなものだとおもいます。ギャラリーサンカイビを代表するアーティスト、篠田桃紅の作品で「Virtue 」というタイトルのものがあります。直接、桃紅先生からお祝いに頂いたものです。過去5回ほど国内外を移動しましたが、私が肌身離さず持ち歩いて来た唯一無二の作品、「Virtue」は徳,美徳,善行などを意味する単語ですが、さらにその語源にさかのぼれば、「そのものをそのものとしてあらしめてる本来的な力」とあります。「バーチャル」という単語は、このVirtueの形容詞であり、「限りなく現実に近い」という意味になります。 ところで、ラスコー洞窟の壁画は、2万年以上前にクロマニョン人によって描かれた人類最古のアートです。壁画の全長は2百メートル程、洞窟の側面と天井面には、馬・山羊・羊・野牛・鹿・人間・幾何学模様が鮮明な色彩で描かれています。洞窟の暗闇の中では壁画をはっきりと見ることはできません。恐らく洞窟は祭祀用の儀式が行われる空間として使われており、火を灯すことで壁画が浮かび上がる仕掛けになっているようです。
神への祈りとして踊り歌う。原初のアートは祈りから派生したものでしょう。現実世界から切り離された洞窟内、それはお能の世界のような、あの世とこの世を繋ぐもの、まさにバーチャルな世界観なのかもしれません。現世もまたバーチャルの世界なのかもしれません。しかし現世に生を受けて、人間が動物を隔て人たらしめていることは、アートを愛せる行為であろうと…
そんなお話をさせて頂きたく、ご清聴頂ければ幸いです。
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ミーティング ID: 815 4391 2793
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